第壱話 夢

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そして、話がまとまったのかその中の一人が遠慮しがちに静かに言った。 ごめん、知らんわ。 フッ…そらそーだろ、俺今思いだしたけどガッコ行ってねーもの。 ……… …… … 無駄な沈黙が続いた。 なぜか寂しくなった。 でもムカついたので殴った。 殴って殴って殴って…。 その倍、殴られて殴られて殴られて殴られて… ちょ~待て、待てって。 3対1やからそらお前らの方が手数多いわ。 どこからか声が聞こえた。 こいつ弱っ。 もぅいこうぜ。 … 気づいたら地面を舐めていた。 ん? あの3人の姿がない。 フッまた武勇伝を創ってしまったぜ。 3対1で勝ってしまったぜ。 余韻に浸りながら親から盗んだ煙草に火をつけた。 … ゲホゲホ。 まずっ。 咽せたわりに不味い最低だ。 でも俺悪だぜ。 と思ったのもつかのま今度は青い服のオジサンに因縁をかけられた。 有名人はつらいぜ。
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