シェルの過去

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夕方。 父に双子は呼び出されて書斎に向かった。 「ねぇ、おにぃちゃん?お父様のところには何をしに行くの?」 「ん~・・僕もわかんないな~とりあえず行けばわかるよ」 「そおだね」 ―――コンコン 「入りなさい」 父の声で二人は書斎に入っていた。 父は水晶のような石を片手に僕たちの所まで歩いてきた。 「今日は魔力の測定をしなくてはならないのを忘れててなっ」 そう言って持っていた水晶をまずはシェラリアから、といって受け渡した。 シェラリアはその石を握って父を見た。 「解っ!!」 父がそういうと水晶はシェラリアの手の中で光を放ち、おさまった頃にはその水晶の中に数字が浮かんでいた。 「35000・・・すごいぞシェラリア!!お前は魔力が多いな~」 父はうれしそうにシェラリアの頭をなでまわした。 そして次は僕の番・・・ 「はい、シェルこれを握って?」 そしてシェルもシェラリアのように石を握った。 「それじゃぁ行くぞ、解っ!!」 シェルの手の中からは一瞬光っただけですぐに消えてしまった・・・。 不思議に思ったウイットはすぐにシェルの握っていた水晶の数字を見た。 「100だと!?そんな・・・」 私の子に限って!! そう言って頭を抱えて父は崩れ落ちた。 「お父様だ「私をお父様などと呼ぶな!!」・・」 シェルの言葉をさえぎってどなった。 そこにいたのはもう、ついさっきまでの父ではなかった。 自分に対して冷たい視線をただただ殺気をこめて睨んでいる。 もう、優しかった父じゃないんだ・・・ 「シェラリア、先に部屋にかえってて??僕もすぐに行くから」 そういってシェラリアを先に部屋に返して父と向き合った。 、
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