シェルの過去

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シェラリアがでていって何分ぐらいたっただろうか… 「シェル…あと二年だ…二年だけ待ってやる…もし二年たっても魔力が変わらない場合は…」 ウィットはかすかな希望をシェルに向けいった。 言われずともわかっていた。 あと、残りの二年で魔力が上がらなかったら…間違いなく、自分はココから出ていかなくてはならないことを… 「…はい、ディルシア卿」 ――… 「お兄ちゃん、どうしたの?なんだか…泣きそうなお顔をしているですよ?」 シェラリアはシェルの頬に両手を添えて柔らかく、にっこりと微笑んだ。 「…っ、ありがと、シェラリア…お兄ちゃんは大丈夫だよ?」 涙がこぼれ落ちそうなのを堪えながら静かに笑い、シェラリアを抱き締めた。 ――…どんなに望んだって…きっと…僕は… 「いいかぃ、シェラリア…お兄ちゃんはいつだってシェラリアのことが大好きだよ?だから…いつまでも一緒だよ?」 「うん!ずっと一緒だよ?お兄ちゃんにはシェラリアがずっとそばにいてあげる!!」 、
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