銀土

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目の前から飛び掛かってくる高杉を見て 〝もぅだめだ〟…思った瞬間 ―目の前に現れたのは高杉ではなく、毎日見飽きるほど拝んでいたフワフワの銀髪だった― 状況が飲み込めずに居ると力が抜けたように 銀髪が倒れこんだ。 代わりに見えたのが、後悔…というより、絶望したような高杉の顔だった。 そのまま、高杉は何処かへ行ってしまった。 「ねぇ…トシ?」 「…なんだ?…ゆっくりで良いから、無理すんな」 喋るのもキツそうな口調…壊れてしまいそうな銀… 「うん…。銀さんの、最後の…おね、がい。きーてくれ、る?」 「!!最後とか言うなよ。まだこれからがあるだろーが!!」 怒っていいのか、泣いていいのか… 今の状況が分からない。
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