太陽みたいなやつ

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スーッと空を流れて行く雲を見ているとなんだか瞼が重たくなってきた。そうこうしているうち朝のHRが終わったらしく担任が教室を出て行った。 ようやく噛み殺していた欠伸が出来て、大きく伸びをするととても気持ちが良い。 「ねぇ!春野くん?」 「え、えぇー...」 呼ばれて振り向けば、数人の生徒に取り囲まれていた。こっちは座ってて、あっちは立っているから圧迫感がすごい。 「はーい、順番順番!」 そして、浩介よ。何故俺の机に頬杖ついているのだ。足まで組んで偉そうだな。 まぁ、それからはなんだ。あのお約束の展開。 質問責めと言う名の交流会。 適当に答えたが、一限目が始まる頃にはなんだかまた体が重たくなった気がした。 「そういえば、よーた。教科書は?」 「あ...」 職員室に取りに行かなければならなかったのをすっかり忘れてた。 「ちょっと行ってくるわ」 「俺も「あ、1人でいいから」 不服だと言わんばかりの浩介に、先生に伝えておいてくれると助かると言えば、ぱっ!と顔を輝かせて任せろ!と。 よくわからんが扱いやすい部類なのだろう。
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