追想

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ねむ…。 入学式も終わって、今はHR中なのだが、これがまた眠い。 入学式の大半は寝ていたが、俺の脳みそはまだ寝たりないらしい。 ―――ブーッブーッブーッ… 寝る体制に入ろうと、鞄に顔を埋めたらポケットの中の携帯がなった。 顔を横にずらして、メールを開いてみると雫からで、一緒に帰ろ。と可愛らしい絵文字で飾られた文面だった。 いいよ。終わったら昇降口集合。と、雫のメールとは対象的に絵文字を使わないシンプルなメールを送ると俺はまた鞄に顔を埋め直した。 次に俺が起きた時はもう教室に誰もいなくなっていた。 誰か起こしてくれてもよくねぇ? と、少し疑問に思いながら時計に目をやると、昼の12時を指していた。つまり、2時間弱寝ていたらしい。 携帯を開くと、雫からメールと着信が何件か入っていた。 「やべぇ。」 荷物を掴み、昇降口へ急ぎながらメールを開いた。 終わったというメール、まだかと尋ねているメール。 そこまで見たら、昇降口に着いた。ガランとしていて、人の気配は全くなかった。 1番最後きたメールを開くと中には、先に帰るという内容が。 「はっ…、当たり前か。」 普通2時間も待たないよな。てか怒ったかな?怒ってるよなー。 帰ったら雫にどう弁解するか考えながら駐輪場へ向かった。 とりあえずケーキでも買って帰るか。 .
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