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放課後、私と早紀ちゃんは楽しくお喋りをしながら私の家に向かった。 「ただいま~…」 「お邪魔します!」 早速私の部屋に上がり、秘密の場所を開けて、ゼロを出す。 「み~!」 勢いよく私に飛び付くゼロ。 「わっ…可愛い!」 「み~…み~…」 「ゼロ、ただいま」 また…笑えた。 「紫乃ちゃんの笑った顔、初めて見た~!」 「えっ…////」 「あはは(笑)可愛い~!」 早紀ちゃんと私はしばらくゼロと戯れたり、他愛ない話をしたりして過ごした。 「あっいけない!こんな時間?!帰るね!今日はありがとう!」 「私の方こそ…ありがとう!」 「いいって。あたしたち、もう友達だから!何でも聞いてね?」 目の奥が熱くなるのを感じた。 「……うん!」 また笑えた。 友達ができた! 「…んだよ…お前、友達できたのか?」 今なら…兄たちにバカにされたって…平気。 私には…必要としてくれる人がいるんだから。 「そうだよ。」 「っ?!」 私はとびっきりの笑顔で言うと、部屋へと歩いた。 「ゼロ!」 「み~?」 ぎゅっとゼロを抱きしめる。 「私…友達できた!もう一人じゃないの!ゼロにも友達できるように仲間探してあげるからね!」 「み~み~」 私はゼロを抱きしめて寝た。
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