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次の日の朝…
「ん……」
起きると、ゼロはいなかった。
「ゼロ?どこにいるの?」
どこを探してもゼロはいなかった。
「ゼロ~!どこにいるの~?」
家中を探した。
「ゼロ~!!」
「うるせぇな~…何やってんだよ…朝っぱらから」
「猫見なかった?子猫で…」
「いや…見てね~けど?」
「そっ…か…」
上着を羽織って外に出て探した。
町中を探し回った。
とっくに学校に行く時間は過ぎてる。
「っく…ゼロ…ゼロ…」
涙が溢れた。
笑えるようになったのも…友達ができたのも…全部ゼロのおかげなのに…
「どうしていないの…ゼロ…ひっく…うっ…」
次々と涙が溢れる。
「約束っ…したのにっ…」
ゼロにも見つけてあげるって…
「ゼローーーーっ!」
人目も気にせずに叫んだ。
私の一番の友達で…仲間で…大切な…ゼロ。
ゼロがいたから私は笑えた。友達もできた。
これから恩返しする約束だったのに…
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