index1─過去と始まり

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「それは、ほ、本当なのか?」 「えぇ、本当ですよ。」 ほらとマリアは自分の横に目を移動させた。 レオンもマリアの視線を追うとそこには小さな可愛らしい赤ん坊が3人スヤスヤと眠っていた。 「おぉ、この子達が私達の」 「そうですよ。3人とも私達の子供達です。右から順に長男、次男、長女なんです」 初めて見る子供達に感激しているレオンを見て微笑むマリア。 どこから見ても幸せな一般家庭とそう変わらない風景。 しかし、 この幸せは長くは続かなかった。 「兄さん、子供が産まれたって?」 レオンと容姿の似た男性と隣に1人女性が息をきらせながら部屋に入って来る。 「シェインとエリーか!? 丁度良いところに来たな。見てみろ三つ子だ」 「本当だ!! 皆可愛いね!」 「えぇ。三人共すやすや眠っていて可愛らしいわ」 部屋に入って来たレオンの弟夫婦も自分達の事の様に子供達の誕生を喜んでいた。 この先に 何があるか知らずに、 「早速、魔力検査でもしてみるか。ちょっと席を外すぞ」 そう言ってレオンは部屋を出ていった。 レオンが出ていってしばらくの間、談笑しているとレオンが1つの水晶を持って部屋に入って来た。
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