index1─過去と始まり

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それもそのはず、妹のクレアでさえも赤ん坊であの魔力は凄すぎる方なのだ しかし、 次男のクロスはそれを遥かに上回る魔力を持っていたのだ。 これを見て驚かない方がおかしい。 「あ、あなた……これは」 「あぁ、凄いぞ。私の想像していたよりも、遥かに素晴らしい!」 その場にいた全ての人間が息を呑む。 「弟がこれなら兄のセツナはもっと期待出来るぞ」 そう言ってレオンはクロスに持たせていた魔力石を長男のセツナに移した。 しかし、 「反応が…な…い?」 その場の誰が言ったのか分からないが、 その言葉が、 レオンの怒りに火をつけた。 「何だと?反応が無い…だと? ……ふざけるなっ……ふざけるなっ ……ウェーバー家に」 この瞬間 平和だった幸せは 「落ちこぼれはいらない」 レオンの一言によって崩れさる。
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