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さて翌日、この日は土曜日ということもあり訓練はお休み。 母も大人しくしていたが、どこで情報得たか明日大きな「車椅子マラソン」の大会が別府で行われることを聞きつけて私に色々話してくれた。 ここの利用者も何人か選手として出るらしい。 応援にも沢山いくとか… 長い時間、しかも外。 貧血激しい私はその見学に耐えられるだろうか。 まだ着て間もないことだし、母とは最後の一緒の日。 次に会うのはずっと先。 私は、ゆっくり過ごしたい気になっていた。 母も私と一緒にいたいはず! …と、思っていたのは私だけだった。 母は「車椅子が乗れるタクシー、もう予約で一杯なんだってさ。だからお母さんだけ車椅子マラソン見に行ってくる!!」とタクシーに乗って早朝一人消えていった。 結局私、一人ポツン。 居室も決まり、同室の人は胸損(同じ車椅子なのだが手には後遺症が全くないため、私の頸損とは雲泥の差ほどレベルがいい)の方だったのでどこかにお化粧して元気よく出かけられた。 慣れない居室に夕方まで結局ポツン。 そこに母は満足そうに興奮して帰ってきた。 『はあ~凄かったよ!』 うん、私も一日中ポツンである意味凄かったよ。
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