轟声は合図に

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白いストレートのロングヘアー 青い大学院風の帽子を被った彼女 上白沢慧音 果てしなく広がる街をただ当てもなく歩いている 実際は"他の同じ境遇にある者"を捜すという任務があるのだが 今の彼女は目的も忘れ ただ歩くだけ 途方に暮れていたのだ 彼女にしては珍しいくこれからのことなどを真剣に悩んでいたのだ 慧音 「なんでこんなことに…」 親友にも会えない 今ではなく これからも このままなのかと考えると 胸の中で 親友の名を 呼び続けた 慧音 「…妹紅…」 気づけば声に出していた 拳を強く 血管がはちきれそうなくらい 強く 強く 強く握りしめる 気づけば不安や恐怖は 宛もない怒りに変わっているのがわかった これが誰かの仕業なのだとしたら 得体も知れない敵にも 今なら負ける気がしない "一発" 顔面 鳩尾 横腹どこでもいい この拳を ぶち込んでやりたい
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