轟声は合図に

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光る大険が地を舐める 汚れたアスファルトは大きくえぐれ 破片が飛び散る 咲夜 「っくぅ!」 咲夜はジャンプし大険を避ける 同時に空中でナイフが二本飛ぶ 一直線に飛ぶナイフは諏訪子へ 空を斬り進む 諏訪子 「あなたってそればかりなんだね…がっかりかな…」 大険の大きな派の胴を向けると ナイフははじかれて地面に転がる 咲夜 (「ナイフは駄目…やはりこのままじゃ…っ」) 咲夜の息は切れ切れに荒々しく 逃げ続けるにもついに体力が尽きようとしていた 諏訪子 「覚醒してないあなたが私に勝とうなんて…無理に決まってるよ いくら頭を捻ったってね」 咲夜 「覚醒…?」 聞き慣れない言葉に聞き返す 諏訪子 「死んでいくやつに 教える意味なんてないよ 終わりよ」 大険を上に振り上げる 目の前にいながら 体が動かない すでに咲夜は体力の限界 しかしそれだけではない 諏訪子への恐怖 それにより腰が抜けて立ち上がれないでいたのだ
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