それは絶望の光

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「ここは…どこ…?」 小声だが感情のままにそう漏らす なんだというのだ おかしいのは私の方なのか 部屋を出た私が見たのは 街 高い建物が並ぶ しかしどれも錆びれていて 窓ガラスは砕け破片は周りに散り散りになっている ふと空を見上げると 「なによ…これ…っ」 私が数多く衝突した異変なんて比べものにならない 私は徒然そう思う 辺りが暗い理由が今やっとわかったのだ 空は見上げるほどにずって続き 真っ暗 太陽は見えず まさに"奈落" 黒い空に思わず口を抑えた 音もしない 異変は静寂から始まった
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