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慧音
「特に何かあったわけではなかったが…ただ…」
咲夜
「ただ?」
慧音
「やはり私たち二人だけここに"飛ばされた"というわけではないみたいだ…それにさっきから…」
慧音は鋭い横目で暗闇を睨みつける
咲夜
「ええわかってる…」
『見られてるわね 私たち』
咲夜はそう言うと立ち上がりナイフを一本
暗闇に放つ
咲夜
「誰が何の目的でこんなことしてるのかは知らないけど」
ナイフの刺さったであろう場所に歩み寄ると
ほとばしる電流 そこにナイフは立っている
咲夜
「正直 いらいらするわ」
ナイフを拾い上げると同時に切っ先についてくる ある物
慧音
「…カメラ…か」
咲夜
「みたいね あなたも見たでしょう?」
慧音
「ああ どうやらここに限らず無数にあるみたいだ 気にしていたら霧がないくらいにな」
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