それは絶望の光

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咲夜 「誰かの目的成就の通過点にこの異変があるのか」 慧音 「それとも故意の目的のない幻想郷に訪れた異変なのか…まだ断定は出来ないな」 咲夜 「ただこれだけは言えるわ "ここに残るべきではない"」 誰もがわかっていることを 改めて再認識させる それはお互い顔には出さないがただならぬ恐怖 不安をどこかで感じているから 他ならなかった 私たちに見えない誰かに見られているということに知らない場所に飛ばされるという怪奇 積み重ねによる かつてない不安 その中で 二人は冷静に動こうとしていた 咲夜 「私たちだけ飛ばされるというのは考えにくい…多分 私たち以外にも誰かいるはずよ」 慧音 「だな まずはとにかく人を探そう ここから出る方法をみんなで考えるんだ」 咲夜は我が城主の名を 慧音は一人の親友の名を 心に宿し求めた 咲夜 「そうと決まればこんなところにいるのは時間の無駄よ 何かあったときの集合場所をここにして 各自で探すわよ」 しかし 異変は徐々に姿を変え この廃れた街に轟くのだ 「うふっ ふふふふ…」
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