第二章
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「兄さん、兄さん!」 私のせいだ…兄さんが…兄さんが… 「泣く必要はない…郷の兄は私がもらう」 「もらう?」 わけが分からなかった、もらう?兄さんは…兄さんは美春のなんだよ? 「では信長公…」 「……」 いや…兄さん…兄さん… 「兄さーん!」 ぐったりとしたままの暁生。 美春の声も聞こえず暁生は松永に連れていかれた。 その時の松永は笑っていた 「やっと手に入れた…」 その呟きは風によって消された。
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