第一章

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今日からお前等はここで暮らすんだ そう言われ僕達は親に売られ…幼き妹と生きてきた 「暁生兄さん」 「どうした?美春?今日はお休みだろ?」 ここは暗殺村 名前の通り僕達は隠密…忍びとしての教育をここで受ける 伊賀の忍び? 違うな、ここはそんなに甘ったるい所ではない。 「今日は淫術の稽古…」 淫術…こんなに幼き女の子に淫術を教えなければならない 「僕がするから…終わるまで待っててくれないか?」「うん!」 この子は美春。 僕、暁生のたった一人の妹…家族だ。 妹を愛した事はない、家族としてなら愛してる。 淫術は僕が教えないと美春は恐怖心からか人を殺してしまう そんな妹を僕は優しく抱き締めた。 妹は僕以外の男を嫌っている。 まだ幼いから分からないだけだ。 僕は、妹が幸せになってくれる事を祈るだけだ 「暁生兄さん?」 「あっ…ごめんな…もう少し待ってな」 淫術など教えない、僕は妹に睡眠薬を飲ませて寝かせる。 勿論、ちゃんと稽古したかのように見せる、じゃなきゃ妹が可哀想だ。 「終わったよ…部屋に行くぞ」 こうやって僕達の一日は過ぎていく。 「美春…山に茸と山菜と木の実を採りに行こう」 「うん🎵」
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