人を助けろだと?

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「理由はのー……自分で考えてみたら分かるはずじゃ」  ズズッとお茶を一口啜る。  その後、色々と考えてみたが、全く思い当たる付しがない。ましては、死んでしまう程の悪い事はしてないはずだ。 「考えた結果、全く分かりません」  俺がそう答えると、渋々“神様”は喋り始める。 「だからの、おぬしの人生。考えが駄目なのじゃ。友達なんていらない。他人の事なんて知った事ではない。ましてや、自分を産んでくれた親に対してもいらないと思っておる」  眉間にシワを寄せて、お茶をもう一口啜った。  ……まぁ否定はしない。何故、俺がここまで冷めた人間になってしまったのかは、自分でも分からない。物心ついた時には、人との関わりを持つ事が嫌だと思っていたんだ。 「それで、あの世では、おぬしはいらない人間と判断されてしまった。と言う訳じゃ」  お茶を一気に飲む。飲み終わると、ぷはぁっと息を吐き、コップをテーブルの上に勢い良く置く。  俺は、空っぽになったコップを見つめながら、言われた事を整理した。 「……話は大体分かった。それで、死ぬ事はもう確定なのか?」 「殆ど確定だ。だが、生きるチャンス与える為に、儂がやってきた」  ニッと笑みを見せて、立ち上がった。
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