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朝、いきなりの爆音で俺は目を覚ました。
「……眠ぃ」
ベットから降り、カーテンを開けると、眩しすぎる位の光が目に入ってくる。
今日もいつも通り高校があるんのか、めんどくさいので遅刻することにするか。
と思ったがやめた。自分でもよく分からない。
とりあえず制服に着替えて寝癖でボサボサの頭を直すために一回にある洗面所に向かう。階段の壁に寄りかかりながら俺はおぼつかない足取りで下に降りていく。
「おっ! 京介、珍しく起きるの早いじゃない」
包丁片手に今俺に話しかけてきてる奴が俺の母だ。
リズム良く何かを刻む音が聞こえる。
「今日の朝御飯は……肉だよ!」
分かったから俺に話しかけてくるな。てか肉ってなんだよ。アバウト過ぎだろ。
「俺いらね」
俺は無視して髪の毛を直しに行こうとしたが、ちょ、分かったって、食うから包丁を持ちながら近づいてくるな。
「食うよ」
「分かればよろしい!」
はぁ、ウザイ。
親なんかいらねぇよ。
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