第1章

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「だってぇ~~っ」 「だってじゃない、綾香はただでさえドジなんだからな。」 ため息をつく俺に綾香は上目線で見上げる。 「タケルちゃぁ~ん…。」 何か言いたげに見上げる綾香の頭を軽く叩いて、俺は笑う。 「窓香さん達待ってるんだろ? すぐ着替えてくるから待ってろ。」 俺はまた綾香の頭を軽く叩いて、自分の部屋に戻る。 着替え終わった俺は、綾香と一緒に外へ出る。 自己紹介がまだだったな…。 俺は東健(あずまたける)。清蘭高校一年。 両親は海外赴任が多く妹と二人、隣の家にお世話になっている。 そして、俺の隣にいるドジな女の子が出雲綾香(いずもあやか)。 俺と同じく清蘭高校一年。 母親同士が親友のため、生まれた頃から隣同士に住む幼なじみ。 とにかくほっておけない性格だ。 家から出た俺達は隣の綾香の家に入る。
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