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僕らの間に白い雪が降り、
僕の言葉遮る。
足早に汽車に乗込む君の背が、
哀しみを背負って居た。
伝えたい事も
伝えられぬままに 君は去って行くのか、
僕をこの灰色に寂れた町に残して。
あの頃の日々
思い出し、手に落ちた雪はそっと
溶けて消えた。
君の居ない心の孔は今も面積を広げているよ、
ねぇ…僕は、どうしたらいいかな? 葵い空を見上げるよ、
それで心が晴れるなら。
君は今何処に居るのかな…?
―君は今何処に居るのかな…?―
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