春太郎-01

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さて、何故ベンチに座っていたのか・・・・ この答えは、俺がまだガキだった。 ・・・それだけだ。 実を言うと、今日の始業式がなぜか楽しみになって早く起きてしまいやることもなく学校の裏庭にあるベンチに座っていた 正直自分にもまだ普通の人間のような気持ちがあることに少し驚いた。 あの時に甘い考えは捨てたつもりだったから・・・・ 『キーンコーンカーンコーン・・・』 10分前を告げる予鈴がなりはじめた それを聞いて教室に向かってあるきはじめる。 下駄箱まで行くと自分のクラスの場所に一つだけ靴が入っていないところがあった 「あのバカはまた遅刻ギリギリかな?」 そんなことを呟いて階段を上って行った。
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