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「とある占い師のはなし」
とある国の、とある魔法の学校に占い師がいました。
その占い師の部屋には
動物の死骸、骨、内臓。
様々なグロテスクなものが、大小の透明な容器に不思議な液と共に保管されていて、たくさん並んでいます。
黒いカーテン、何とも形容しがたいオブジェ。
怪しげな雰囲気を放ち、とても恐ろしく見えます。
また、そこにいる占い師も、悍(おぞ)ましい姿をしている、と誰かが言っていました。
ですが、占いは百発百中。
今まで一度たりとも外した事は無いんだそうです。
―とある日のはなし
どうやらこの占い師に興味を持ち、人がやって来たようです。
占い師の元に、新聞記者と名乗った一人の男がやって来ました。
新聞記者は、占い師に取材をさせて頂けないかと言いました。
初めは、断られるのだろうと思っていましたが、案外簡単に占い師は、「良いですよ。」とだけ応えました。
占い師の顔は部屋が暗くよく見えませんが、耳から生えた曲がりくねった葉のような、明らかに人間の物では無い何か角のような物が見えました。
眼は薄く発光している様に見えます。
不気味な紅がぎらぎらと光っていました。
新聞記者は、少し恐ろしく感じながらも、占い師の部屋の中へ踏み入りました。
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