~本性~

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私の目の前にうつった光景とは─…… 数人で輪を作っている不良達と、その輪の中にいる…… “俊ちゃん”がいた──。 私は人と人との隙間から、少ししか俊ちゃんが見えないが、180センチを超えている淳には、ちゃんと俊ちゃんの姿が見えている。 助けなきゃ…っ!1人対、数人なんていくら、街一番の不良でも勝てるわけない!! 「じゅ、淳!助けないと!」 私は淳の腕の裾を掴みながら言う。 しかし、私の言葉に淳は思いがけない返事を返してきた。 「瑠愛…。ちゃんと見とけ…。街一番の不良、俊の強さを」 「……え…?」 何言って……っ 真っ直ぐに淳は俊ちゃんの方を見て目を離さない。 私は慌てて俊ちゃんの方を見た。 「──……っ」  
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