18953人が本棚に入れています
本棚に追加
私の目の前にうつった光景とは─……
数人で輪を作っている不良達と、その輪の中にいる……
“俊ちゃん”がいた──。
私は人と人との隙間から、少ししか俊ちゃんが見えないが、180センチを超えている淳には、ちゃんと俊ちゃんの姿が見えている。
助けなきゃ…っ!1人対、数人なんていくら、街一番の不良でも勝てるわけない!!
「じゅ、淳!助けないと!」
私は淳の腕の裾を掴みながら言う。
しかし、私の言葉に淳は思いがけない返事を返してきた。
「瑠愛…。ちゃんと見とけ…。街一番の不良、俊の強さを」
「……え…?」
何言って……っ
真っ直ぐに淳は俊ちゃんの方を見て目を離さない。
私は慌てて俊ちゃんの方を見た。
「──……っ」
最初のコメントを投稿しよう!