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俊ちゃんと会うのは…、約3週間振りだ。
あの、家に行ってから、一度も見てないし、名前も口に出さなかった。
多分それは…会いたくなるからだと思う…。
「…瑠愛!俊の手、手当てしてやれ!」
「………はぁあ!?」
突然の淳の言葉に声を上げる。
だって…手当てとか!!
手に触れることにもなるし!
心臓もちません!
なんて…自分の心とは裏腹に、私は自分の鞄からカットバンとティッシュを出した。
「……手…出してください…」
俯きながら言う。
俯かないと、顔が赤いのがバレちゃうもん…。
淳と未衣がいつの間にかイチャついてる中、静かに俊ちゃんは怪我をしている手を私の目の前に出してきた。
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