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俊ちゃんの笑い声に反応したのか、淳と未衣はイチャつくのをやめ、こっちを向いた。
淳と未衣より…私が一番ビックリしている。
だって…あんなに冷たい瞳で私を見ていたのに、今は笑いを必死に堪えているから…。
3人で俊ちゃんをガン見してると、俊ちゃんが我に返った。
いつものように、みんなを睨み付ける。
呆然としながら、カットバンを俊ちゃんの手に貼った。俊ちゃんは手を引っ込める。
…俊ちゃんが…笑った…。
10年振りの笑顔…。
なんか…涙出そう。
「………帰る」
俊ちゃんは静かに言うと、立ち上がり、階段を降りていった。
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