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マックを出てから、30分が丁度たった頃、私と未衣と淳は大きなマンションの前に居た。
セキリュティー万全なマンション。
…俊ちゃんの家だ。
さかのぼること、30分前。
────……
「いいこと考えた!」
「いいことって?」
未衣が携帯を閉じ、目を輝かせながら私に言う。
淳も目をキラキラさせながら、私を見る。
「明日体育祭でしょ?だから!俊ちゃん家に行こう!」
「「はあ!?」」
私が言うと、未衣と淳が声を合わせて言った。
そんなに…ビックリしなくても…。
だって…少し、距離が近付いたと思ったんだもん…。
だからもっと仲良くなって、体育祭に出てほしいの…。
今しかない、って私には思うんだ─…。
なんでかな…?
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