~訪問~

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俊ちゃんの部屋のチャイムを押したけど、何も反応がなかったから、まだ帰ってないことが判明。 「あつい~!!」 未衣は、My団扇を出し、顔を扇ぎながら叫んだ。 私も暑いよー。 ん……?? コンクリートの地面が蒸発して、歪んでいる視界に、ぼんやりと人が目に入った。 遠くからでもわかる明るい金髪の髪の毛。俊ちゃんだ。 「俊ちゃん来たよ!!」 「えっまじ!?…おっ本当だ!」 私は俊ちゃんがいる方に指を差すと、淳は目を凝らして、見えたのかはしゃぎながら叫ぶ。 未衣は暑すぎて言葉も出ない感じ。 「…おーーい!俊ちゃ~ん!」 淳が私の呼び方を真似して叫んだ。 「えっちょっ真似しないでよ!」 「にひひ♪別にいいじゃーん♪減るもんじゃないんだしー」 嫌味たらしく言う淳に苛々を覚える。 ムカつくーっ!  
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