~訪問~

6/13
前へ
/447ページ
次へ
俊ちゃんが私の方を見た。 胸が高鳴ってしまう。 さっきの笑顔が忘れられない。 「……お前も…入れば?」 ………。 今日は思いがけない事が多い。 まさか、また俊ちゃん家に入れるとは夢にまで思わなかった。 てか、夢なら覚めてほしくない。 「別に来なくてもいいけど…」 「いや!行きます!入らせてください!!!」 私が叫んで、そう言うと、俊ちゃんは鼻でため息をつき、マンションへと入っていく。 鼻でため息なんて起用な…。 淳なんか、私の必死さに笑いを堪えてるし…。 「淳…?」 「アハハッ!もう堪えられねーっ!瑠愛の必死さ超うけるんだけどー!」 つぼったらしく、腹を抱えて笑っている。  
/447ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18953人が本棚に入れています
本棚に追加