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ガタンガタンと聞き慣れた音が車内に響く。
私達4人、電車に揺られて1時間。
「着いたあ♪」
現地に到着。
淳のいとこの旅館は駅前にあるから歩かなくていい。
「……気持ち悪い」
電車酔いした私には好都合。
「瑠愛!?大丈夫」
未衣は歩きながら私の背中を擦ってくれる。
少し楽になったけど、自分の荷物が体に負担がかかる。
しんどい…。
しかし、いきなりキャリーバックを引いていた手が急に、軽くなった。
ビックリして後ろを振り向くと
俊ちゃんが私のキャリーバックを持っている。
「え…っあ…」
「具合悪いんだろ?持っててやるよ」
と、言い放ち、前に居る淳の所へと歩いて行った。
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