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状況についていけず、放心状態の私。
「よかったね♪」
未衣はニヤけながら私に言う。
あの俊ちゃんが…
あの!俊ちゃんが…
私の荷物を普通に持ってくれた…。
うわあ…。なんか今日ずっとニヤけてそう。私…。
あまりの驚きに、酔いも吹っ飛び、素早く旅館に入った。
旅館の中は、無料で泊まっていいの?ってくらいキレイ。
「ここが、未衣と瑠愛の部屋。その隣りが俺と俊の部屋だから」
旅館内を少々、歩くと淳が立ち止まりそう言った。
「わかった!って…未衣!」
未衣は淳の話を全部聞かずに部屋へ飛び込んで行ってしまった。
「アハハッ!じゃっまた後で」
呑気に笑いながら淳は自分の部屋へと入って行く。俊ちゃんも続いて。
私も俊ちゃんの姿が見えなくなると共に部屋へと入った。
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