~初恋~

8/30
前へ
/447ページ
次へ
「いい…匂いだねー…」 あまりにも清々しい空気で、深呼吸をしてしまった。 地元では絶対に嗅げない匂い。 これがおいしい空気って言うやつなのかな? 「んだな…」 俊ちゃんも私と同じように、深呼吸をしている。 意外…。 ……ん?? 俊ちゃんから目線を離し、駅の隣りの店屋が目に入った。 《love ☆ love》 と言う名前の雑貨店だ。 可愛い──…。 入りたいな。 私が雑貨店をガン見してるのを俊ちゃんが気付いたのか、2歩くらい歩き出す。 「え…」 「あの店、行きたいんだろ?」 「う、うん…」 「じゃあ行くぞ」 俊ちゃんはお店の方へと歩き出した。  
/447ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18953人が本棚に入れています
本棚に追加