18953人が本棚に入れています
本棚に追加
私は渋々、マスコットを元の棚に置いた。
「俊ちゃん…旅館戻ろ?」
入口の前で腕を組みながら面倒くさそうにしている俊ちゃんに言う。
俊ちゃんは黙って、入口のドアを開けた。
…欲しかったなぁ。
ため息を1回つき、旅館に戻った。
玄関で靴を脱ぎ、スリッパに取り替えていると、何故か俊ちゃんの姿がない。
え!?いつの間に!?
…マスコットも買えなかったし、俊ちゃんは居なくなっちゃうし…最悪。
さっきよりも深いため息をつき、部屋への道を歩く。
部屋に着き、ドアを開けると……未衣と淳のキスシーンが目に映った。
…………。
キスするなら…淳の部屋でしろや…。
最初のコメントを投稿しよう!