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「お前…どれだけ心配かけてんだよ。淳と柏木が、お前が何処かに行っちゃった、って…騒いでた」
未衣…淳…。
未衣と淳のキスシーンを見て、勝手に嫉妬して心の中で八つ当たりして……
そんな私のことを─…心配してくれてるんだね…。
──ありがとう。
色んな感情の雫が私の眼からこぼれ落ちた。
誰かがここに来てくれるとずっと思ってた─。
…だけど裏腹に、誰も通らないかもしれない。って…
こんな静かな場所、旅館の人でもめったに通らなそうで…自力で戻んなきゃって…子どもじゃないんだし…
でも…少し怖かった─…。
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