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私も続いて泡風呂に入る。
水がプクプクしている刺激が気持ちいい。
お風呂で泳いでいる未衣が突然、口を開いた。
「瑠愛……」
「ん?」
さっきの上々のテンションとは、真逆のテンションで未衣は私の名前を呼ぶ。
2人っきりの広いお風呂には妙な空気が流れ、泡風呂の“ブクブク”という音が響く。
20秒くらい黙っていたが、未衣は首を横に振り、『なんでもない』と笑顔で言った。
風呂の気持ち良さと、俊ちゃんと両思いになれた弾んだ心があったから、未衣のテンションの事もあまり気にしなかった。
私は『そっか』と言い、立ち上がり、他のお風呂を楽しむ。
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