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ボケッとしてると、いつの間にか話が終わっていた。
…立って寝てたかも…。
両手で両目を擦りながら、キョロキョロと周りを見る。
やっぱりまだ淳は帰って来てはいなかった。
未衣…そんなに重症なのかな?
────……
長い長い始業式も終わり、私は猛ダッシュで保健室へと向かう。
構成を覚えたから、もう迷わない。
「未衣!?」
保健室のドアを開けると同時に、未衣の名前を呼んだ。
保健室内を見渡すと、ソファに座っている淳が居た。
淳は私の声が大きいかったからか、人差し指を立てて口元に当てている。
私は小声で『ごめん』と言い、静かに淳に近付く。
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