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「そ、なんだ…」
いつものテンションと違う未衣。
私はソッと未衣のおでこに手を添える。
「瑠愛……?」
「熱はないね!でも具合悪いならもう少し休みな?次の授業終わったら迎えにくるから。ね?」
私が言い終えた後、未衣の大きい瞳に涙がうっすら浮かんだ。
未衣は俯きながらコクコクと頷く。
突然、ドアが開く音が聞こえた。
「……あら?淳、怪我したの?」
保健室の先生が戻って来たみたいだ。
麗依は『先生~』と叫びながら、カーテンの外へと出た。
出たと同時に、未衣は私の腕を引っ張る。
「未衣?」
未衣は手招きを私にし、耳をかしてと小さく呟く。
私は耳を近付けた。
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