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嘘をつくのは結構抵抗あるんだよなぁ…。
罪悪感で胸がいっぱいになる。
嘘つかれるのも嫌いだし、嘘つくのも嫌い。
だけど……しょうがないよね。
「瑠愛」
俯いて歩いていると、目の前に真顔な俊ちゃんが居た。
「しゅ、んちゃん!ビックリしたぁ…」
俊ちゃんは私のこと、“瑠愛”って呼んでくれるようになったんだ。
名前呼ばれるだけでドキドキする。
「柏木の所行くのか?…てか、淳見なかった?」
淳?
「行くよ。淳?見てないけど…さっきの授業も来てなかったよね…」
「……わかんないならいいや。じゃあな」
俊ちゃんは私の頭をクシャクシャと撫で、行ってしまった。
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