~再会~

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やった!誰かいる! 鞄を背負い、足音のする方に走った。スリッパだってゆうことを忘れて。 ここの角を曲がれば! 直角に曲がっている角を勢いよく曲がった。 曲がった瞬間、鈍い音が長い廊下に響き渡った。 私は床に尻餅をつく。 「いったぁ……」 何かにぶつかってしまった。おでこを触ると少し腫れている。 今日は本当に最悪ーっ! 「………おい」 尻餅をついてる私の上から低く、大人びた声が聞こえた。 少し目線を上げると、大きく広い胸板がある。  
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