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不良は、だるそうにこっちを振り向いた。
チャポンと水の音が廊下に響く。
「あ、職員室の場所…教えて…くれないでしょうか…？」
「は？無理」
私が苦笑いで言うと、不良は嫌そうな顔で即答に答えた。
「お、お願いします！」
また私は不良に頭を下げる。
恥なんてもう知らない。
職員室を教えてくれるなら何回でも頭を下げる。
一日中、学校の中に居たくないもん。早く…俊ちゃんに会いたいもん…。
「……着いて来い」
「え…？」
不良さんは前を向き、歩き出した。
教えて…くれるの？
私はその場で立ちすくんでると、不良は立ち止まり、こちらを振り向いた。
「早く来いよ」
と冷たく言い放ち、また歩き出す。
私は慌てて不良さんの後ろまで走った。
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