~再会~

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ここ…さっき通ったじゃん。 私…馬鹿…? 口を開けながら、プレートを見ていると、不良はさっき来た方向へと歩き出した。 「え…っありがとうございました!」 私が大声で言うと、振り向きもせず、行ってしまった。 クールな人だなあ…。 でも…なんか… 「小倉瑠愛さん?」 「ははい!!」 いきなり、後ろから誰かに呼ばれ、体が跳ね上がる。 後ろを振り向くと、先生らしき人が笑顔で立っていた。 「こ、こんにちは」 「おう!よくここまで来れたなーっ!今授業中だから、廊下に誰もいなかっただろう!」 「え?」 授業中?私、迷いすぎた…。 てゆうか…不良さん…いましたよ? 「…居ました…。背が高い不良さんが。で、職員室の場所、教えてくれました」 私はごもごもと、言うと、先生の顔が少しこわ張った。  
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