プロローグ

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「もう…るいちゃんとあそべないの…?あえないの?」 男の子の問い掛けに女の子は鼻水をすいながら頷く。 下唇を噛み締める男の子。 そしてその場に立ち上がる。 「るいちゃん!!」 「……グスッ…」 目からこぼれる涙を拭きながら女の子は顔を上げた。 「ぼくね!るいちゃんと…けっこんしたい!」 顔を真っ赤にしながら言う男の子。 数秒間、沈黙だったが、女の子は答えるように、ニコッと笑った。 そして 「るいも!るいも!しゅんちゃんと、けいこんしたい!」 言葉があやふやでも女の子の目は真剣に言った。  
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