~再会~

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賑わう教室で未衣の彼氏は私の方を見た。 「瑠愛ちゃんって…俊の知り合いなの?」 赤い髪の毛を触りながら私に聞いてくる。 言ってしまおうか。 仮にも俊ちゃんの友達。 未衣を見ると、口パクで 『淳ちゃんにも協力してもらお!一応役に立つよ♪』 とゆっくりと言った。 未衣…自分の彼氏を一応役に立つよ扱いって…。それもウインクなんてしちゃって…。 教えることを決めて、私はイスに座った。 「…話しますから座りましょ」 私は隣りのイスを未衣の彼氏のそばに移動させた。 「サンキューっ。てか、同じ歳なんだからタメ語でいいよ!淳って呼んで♪」 淳が動く度に、淳が身に着けているネックレス同士がすれる音がする。 「わかった。私は瑠愛でいいよ」 「わかったー♪」 淳ちゃんってゆう呼び方は、未衣専用なんだね。  
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