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最初の一歩は進めたよ。
一歩前進！
私は心の中でガッツポーズをする。
カサカサと微かな葉っぱの音が聞えるくらい、私達は沈黙していた。
私は俊ちゃんの返事を待つだけ。
真剣な表情で私は俊ちゃんを見つめる。
10年間…。思い続けてきたこの思い。今、それを解き放ったんだ…。ただ、ジッと答えを待つだけ。
覚えていてくれたなら、約束のことを聞いて…それから、それから！
先の事を考えすぎてたのかな？
ポジティブに考えれば考えるほど辛い現実になった時は何倍も辛いのに…。
まさに…今私はそれになろうとしている……。
俊ちゃんが出した答えは…
「………知らない」
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