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私は自分の目から溢れだしている涙を拭き、顔を上げた。
そうだよ!やっと俊ちゃんに
会えてここまで来たんだから…頑張ってやろうじゃないの!
「俊ちゃん!」
これでもかってくらい、満面の笑顔で俊ちゃんの名前を叫んだ。
ドアノブに手をかけて、屋上から出ようとしてた俊ちゃんはビックリしたのか、こちらを素早く振り向く。
「絶対に…絶対に思い出させてやるんだから!覚悟してなよ!」
人差し指を俊ちゃんに向けて、私は言い放った。
私の突然の言葉にビックリしたのか俊ちゃんは黙っていたが口を開く。
「せいぜい頑張れ」
と言い放ち、屋上から出て行った。
1人、屋上に残された私。
4限目が終りを遂げるチャイムが屋上全体に響き渡った。
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