~体育祭~

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私は俊ちゃんの10年間は知らない。 だから10年の人生の中に何があったのかもしれない。 もしそうだったら… 助けてあげたいんだよ…。 「俊ちゃんって1人暮しだよね?」 気まずい空気の中、私は淳に聞いた。淳は気まずそうに頷く。 「今日…行って来るかな…」 「……え?まじ?」 淳はビックリした表情で言う。 そんな淳を未衣は横目で見る。 淳は落ち込むように、体を縮めた。 「アハハッ…淳、道、教えてくれる?」 また迷子にならないようにっと思いながら聞いた。 三度目の正直ってこのことだ。 「いやぁ…えっと…」 私から目を逸らしながら、呟いてる淳。 少しイライラしてると未衣が淳の肩を叩いた。  
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