~体育祭~

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少し笑顔で振り向いた淳。 そこで未衣の雷が落ちた。 「淳ちゃん!さっさと教えてあげな!いい!?」 鋭い目を見せながら未衣は笑顔で言った。目は笑ってないが…。 真っ青な顔をして淳は渋々、小さな紙に何かを書いてく。 私と未衣は覗くと、私の目の前にその紙を出された。 目をパチパチさせながら私は受け取る。 「それ…俊の住所。行ってやれ…。怒るかもだけど…」 「ありがとう!未衣!淳!」 私はその紙を握り締めると、自分のスクール鞄を持ち、笑顔で教室を出た。 「今かよ!」 と言う淳の言葉を無視して。  
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