~体育祭~

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でも俊ちゃんは親がいなくても泣き言一つ言わなかった。 まだ小学生の低学年で、親が必要な年頃なのに…。甘えたい時期なのに…。 昔の俊ちゃんの笑顔を思い出すと胸が痛む。 あの笑顔は本物だったのかと思うとね…。 高い高いマンションを見上げながら、私は中を入った。 うわあ…!中まで豪華! てか、ピカピカしてる! 床、壁までキレイな石で出来ていたホールみたいな玄関。 「俊ちゃん家の番号…番号…」 セキリュティーシステムが万全なのか、部屋の番号を押さないとチャイムが押せない。 「あーっ!!!!」 わ、忘れてた!俊ちゃんの部屋の番号聞くの! 地図に気を取られてた…。  
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