~体育祭~

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「……なんでお前に教えないといけねぇんだよ」 「……知りたいから!たた、体育祭もあるし!ねっ!?」 その場で思い付いたことを笑顔で言った。多分、顔が引きつってるけど…。 「…ハァー…てかお前、靴下泥だらけ」 「へ!?」 ゆっくりと下を向くと、少し濡れてる靴下と所々こびりついている泥。 「ぎゃあ!なんで!?」 慌てて靴下についている泥をはらおうとする。 少しとれたが、逆に手のひらについてしまった。 ……最悪なんですけど。 泥がついてる手のひらを黙って見つめてると、俊ちゃんが口を開いた。 「洗面所くらいは貸してやるよ。入れば?」 思いによらない言葉に私はマヌケ顔だっただろう。  
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